芸術 - Art

生と華

一葉式いけ花家元嗣 華道家 粕谷尚弘

先日神奈川県横浜の金沢にある、伊藤博文旧別邸で粕谷尚弘さん展覧会へいってきました。

寄稿レポート記事はこちら→http://getnews.jp/archives/1663071

春が近いという事もありさくらをメインとした作品など数多くの生け花でのインスタレーションを拝見しました。

【伊藤博文 金沢別邸】

伊藤博文と言えば1885年に初代内閣総理大臣だった事は周知のことでしょうが、現在の日本の国立大学でトップにあたる東京大学(旧帝国大学)の創設者でもあります。元々東京大学は当時外交を推進していた博文公が国の統制を担う官僚を育成する機関として創設したそうです。また44歳の若さでの日本の政治の長となる総理就任となり現在でも歴代最年少総理大臣という事になります。また1963年11月1日から1984年11月1日発行までは千円札肖像の人でも知られてますね。その伊藤博文が気に入っていたとされる金沢別邸は、縁側から外を見れば目の前に海が広がり、鳥の声と波の音がするという素晴らしい場所に作られています。

粕谷さんはこれらの風景、そして博文の当時の伝記から性格を読み取り、花のアートに昇華させ空間表現するというとても面白みのある企画展覧会だったと思います。

その場に居る方々が口を揃えこんなにも素晴らしい作品は見た事が無い!と仰られる程見事に洗練されたものでした。私も数々粕谷さんの展示会には参加させていただいてますが今回のは私の中では一番印象深かった作品であったと思います。よく飾られてあるホテルや旅館など基から綺麗な場所に綺麗な花を生けるのではなく、伊藤博文という波瀾万丈な人生のドラマに花を添える作業とでも言いましょうか時代は違えど確かにそこに存在した者へ敬意を表し想像し作品を生けるという事は生け花という藝術の最高峰なのではないのかと感じます。花を通じその人の人生に華を添える。

生け花とはとても素晴らしい文化だなと改めて感じました。

吉田壘

 

↓以下は写真です!

 

 

 

 

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